1. 契約上の問題
契約段階では、図面は簡単な一般図になっています。
しかし、この段階では、図面は詳細図面ではなく、見積もりはあくまでも概算です。
本来、契約は図面や見積もりが確定した後で結ばれますが、
住宅の場合、簡単な一般図面作成の段階で工事請負契約が締結されています。
(このような契約方式は、先行請負契約方式とよばれています)
契約が完了すると、詳しい打ち合わせを行い、それから実施設計にうつります。
この実施設計の段階で、正式な見積もりの算出が可能となります。
しかし、契約時の概算見積もりと、契約後の正式な見積もりとの間に差が生じたり、詳しい打ち合わせの中で新たな希望が生じることで、追加費用が発生する確率が高くなります。
契約が締結されると競合する他社はすでにいません。
競合がいなくなると追加費用の値引き率も悪くなり、工事費が高くなる場合があります。