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① 十分乾燥していない木を使うと?
木材を十分乾燥させないまま使ってしまうと、
木の水分が抜け、その結果、木が縮んだり、
反ったり、割れたりすることがあります。
そのことで、家の耐久性や強度に支障が出てしまいます。
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また、柱が縮み、壁やクロスにヒビが入ったり、
床板が反り返ったり、
隙間ができ、家の気密性を保てなくなりします。
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② 木に含まれる水分とは?
仮に原木の重さが100kgとすれば、
そこに含まれる水分は原木の1.5倍の150kgあると言われています。
この水分を乾燥させ、少なくする必要があります。
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③ 木材に含まれる2種類の水とは?
木材には、
自由水・結合水の2種類の水が
存在しています。
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自由水とは、根が水を吸い上げ、
細胞と細胞の間にたまった水のことで、
乾燥することで簡単に抜けていきます。
自由水の乾燥により、木が割れたり反ったりすることはなく、
木に悪い影響を与えることは無いとされています。
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④ 含水率とは?
含水率とは
木と木に含まれる水分全体の重さに対する水分の割合のことです
仮に木の重さが100㎏で、含まれる水分が150㎏の場合、
含水率は60%となります。
木を乾燥させると自由水から抜けていきます。
l 木の乾燥の流れ
含水率が30%くらいになると自由水は無くなってしまいます。
含水率が30%を切ると結合水が抜け始めます。
そのことで、木の細胞が縮み、収縮が始まり、
含水率が20%近くになると、割れや反りが始まると言われています。
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⑤ 乾燥した木を使うメリット
1. 強度が上がる
含水率10%と30%とを比べると、
10%の場合、強度が2.5倍になると言われています。
2. 釘やネジがしっかり留まり、寸法などの狂いを防ぐことができます。
3. 含水率が20%以下の場合、腐朽菌や変色菌がほとんど発生しない。
4. 含水率が18%以下の場合、収縮や変形がほとんどなくなります。
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5. 含水率が12%になると、収縮・割れ・曲がりが収まり、
湿気を吸い込んでも変形は小さいとされています。
6. また、木が乾燥していることで、調湿機能がはたらきます。
7. 住宅金融公庫の「木造住宅工事共通仕様書」には、
気密工事を行う場合は、含水率20%以下の乾燥木材を使用となっています。
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⑥ 含水率の問題点
流通している木材で規格に該当する乾燥材は少ないと言われています。
林野庁の統計では、乾燥材の生産量は、
全体の約10%にすぎないとも言われています。
よって、柱や土台、梁など材木の選択において、
含水率の確認も大切です。
JASマークの含水率の基準(構造材料の場合)
l 人工乾燥処理製材の場合は、およそ10~20%
l 天然乾燥処理製材の場合は、30%以下とされています
JAS規格かどうか確認しておきましょう。
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