住まい成功くらぶ
多くの人が地盤をあまり考えずに家を買っています。
東日本大震災では多くの家が液状化で傾きました。
しかし、住民の方々は地震を体験して、「まさかこんな土地に住んでいたとは？」と驚かれます。
ある統計では、８割の人が地盤を考えずに家を買っていたとも言われています。
1.岩盤の地盤
岩盤は、
１平方メートル当たり、５０トン以上の重さを支えられると言われています。
一般的に、2階建ての戸建て住宅の重量は30トン程度。
建物の下に岩盤があることで、重いビルや家屋を支えることができます。
因みに、岩盤とは、火成岩や堆積岩、変成岩などで形成された地盤をいいます。
火成岩とは、マグマや溶岩が冷えて固まってできた岩石のことで、
堆積岩とは、海や湖、河の砂や泥が積み重なり時間をかけて固まってできた岩石で、
変成岩とは、熱や圧力により変成してできた岩石です。
長い時間をかけて生成された岩石の集合体です。
岩盤には、約2,300万年前以降に形成された「軟岩」と、
約2,300万年前以前に形成された「硬岩」がありますが、
どちらも建物を支えられる強い地盤です。
2. 砂礫（サレキ・砂と小石）の地盤
これらの地盤は、互いがかみ合わさることで強固な地盤を形成します。
透水性があり水はけも良いのが特徴です。
不同沈下の心配が少ない地盤となります。
ただし、地震などの揺れで、砂や石のかみ合わせが崩れると液状化現象が発生し、
一気に軟弱地盤になる危険性もあります。
その点、留意が必要です。
以上、建物をしっかり支えられる強い地盤として、岩盤と砂礫を押さえておきましょう。
では、逆に弱い地盤とはどのような地盤なのでしょう？
3. シルトの地盤
シルトの場合支えられる重さは、１平方メートル当たり１トン程度とされています。
キャビンなどの重さであれば、支えることが可能です。
しかし、住宅を支えるには、地盤改良が必要となります。
4. 粘土の地盤
圧力がかかると隙間の空気や水分が逃げ出し、沈下するリスクがあります。
そのせいで建物が傾いたり歪んだりする恐れがあります。
このような地盤も改良が必要です。
備考：粒子のサイズで、砂や礫、粘土やシルトは区分されています。（単位はmm）
|
粘土 |
シルト |
砂 |
礫 |
|
0.005 mm未満 |
0.005～0.07４mm |
0.075～2.00 未満 |
2.00～75 mm |
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粒子小 |
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粒子大 |
|
|
強度弱 |
強度大 |
||
粒子が大きいほど土の強度は強くなり、
小さい粒子ほど強度は弱くなります。
土地を選ぶ場合、地盤の強さ、それがどの程度の重さに耐えられるか、
家を十分支える岩盤や砂礫など強固な地盤かどうかをチェックする必要があります。
シルトや粘土など軟弱地盤の場合は、土地の代金以外に地盤の改良費がかさみ、思わぬ出費の原因となります。 住むエリアを決める場合、地盤を確認することが大切です。 次回は、 液状化など地盤が沈下しない地盤の条件についてお伝え致します。 最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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