②　軟弱地盤の対策：地盤改良の方法

軟弱地盤と分かれば、家を建てる前に地盤の改良が必要となります。

ここでは、３つの方法についてみていきましょう。

1.          まずは、表層改良

地表から2m以内に軟弱地盤がある場合

l  ２ｍほど土を掘り、土を固める固化材を入れ、

l  土と混ぜ合わせ、

l  良好地盤と一体化させて強い地盤を造ります

表層改良に掛かる費用

l  ２０坪程度で、深度１メートル程度を改良する場合、

l  およそ３０～５０万円ほど。

表層改良の注意点

l  改良した土は２００トンほどあり、

l  （改良した土200トン）＋（家の重さ）が下の地盤に加わり、

l  下の良好地盤がその重さを支えられるか計算が必要。

l  傾斜した良好地盤がある場合、表層改良は不適当と言われています。

l  セメント系固化材は発がん性の六価クロムが溶出するとも言われています。

l  六価クロム対策セメントを一度確認しておきましょう。

2.　柱状改良とは
地表から2m～８メートル以内に軟弱地盤がある場合

土の中にコンクリートの柱を造り、地盤を固める方法です。

地面に穴を空け、コンクリートを流し込みます

柱状改良に掛かる費用

l  ２０坪程度で、

l  深度４～５メートル程度を改良する場合、
およそ７０～１００万円ほど

柱状改良の注意点

l  施工には４ｔの大型重機の搬入が必要で、

l  狭い土地には施工できない場合があります

l  有機質の土の場合、セメントが固まらない可能性があります

l  施行後は原状復帰が困難。将来土地を売る場合は値引きされる可能性

l  家を解体し、新しい家を建てる場合、撤去費に相当費用がかかります

l  セメント系固化材は発がん性の六価クロムが溶出するとも言われています。

l  六価クロム対策セメントを一度確認しておきましょう。

3.　鋼管杭とは

地中に鋼製の杭を打ち込む方法です。
深度３０メートルほどまで施工が可能です。

l  固い地盤に鋼管の杭を打ちます。

l  硬い地盤に杭を打ち込むので、

l  他の2つの工法よりも強度が高くなり、

重さのある3階建てや重量鉄骨住宅などにも適しています。

l  硬い地盤に杭を打ち込むので、

l  他の2つの工法よりも強度が高くなり、

l  重さのある3階建てや重量鉄骨住宅などにも適しています。

l  また、狭い土地でも施工が可能とされています

鋼管杭工事に掛かる費用

l  ２０坪程度で、深度５～６メートル程度の鋼管杭工事の場合、

l  およそ１１０～１４０万円ほどと言われています。