写真は築50年以上も前の建物です。
外装は相当痛んでいますが、壁をはがしてみると、柱などはしっかりしています。
木の腐食もシロアリ被害も見受けられません。
どうして木が腐ったりせず、シロアリ被害からも守られたのでしょう?
その大きな要因として、家に断熱材を施していなかったことが挙げられます。
この家には断熱材は入っていませんでした。
どうして断熱材がないと木が腐らず、シロアリ被害を防げたのでしょうか?
それは、壁の中に断熱材がないことで通気層が確保され、湿気は排出が可能となります。
更に、家自体も気密性が低く、あちこちから隙間風が入る構造になっていました。
そもそも、日本の住宅は「夏を旨とすべし」ということで、
夏の暑さや湿気を避けることに重点が置かれてきました。