①   トラブルの現状は?

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ここでは、公益財団法人の「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」の資料に基づいてお伝え致します。

当センターは、国土交通大臣の指定を受け、電話による住宅相談業務を実施しています。

その『住宅相談統計年報2022』によると、

新規の相談は累計で42万件以上の相談が寄せられています。

相談件数は前年度より増え、「新築等相談」は20.7%増加し、

「リフォーム相談」は 20.1%増加しています。

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そして相談の内、「住宅のトラブルに関する相談」が6割以上を占めています。

すなわち、トラブルが発生してからの相談が大半を占めていることになります。

②   トラブルの内容とは?

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●  新築相談の場合

新築トラブルでは、雨漏りなどの不具合が最も多く、76.0%を占めています。

内訳を見ると、

1位:外壁、基礎などのひび割れが20.8%

2位:雨漏りが14.6%(注:新築で雨漏りのトラブルが2位となっています)

3位:設備などの性能不足が11.6%

4位:床などの変形が10.5%

5位:外壁などの汚れが8.3%

6位:配管などの漏水

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● リフォームの場合

リフォームトラブルでも、雨漏りなどの不具合が最も多く、64.9%を占めています。

内訳を見ると

1位:雨漏りが16.4%

2位:外壁などのはがれが14.8%

3位:外壁などのひび割れが11.0%

4位:設備などの性能不足が10.5%

5位:外壁などの汚れが9.3%

6位:建具などの変形が8.45%

③    事前に相談するとトラブルの確率は低下する

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電話相談は、トラブルが発生してからの相談が大半を占め、

事前の相談(知見相談)に関しては、20%ほどになっています。

依頼者は家の素人で、新築やリフォームの体験が初めてという方がほとんどです。

そこでは、業者の経験や専門知識との間には大きなギャップがあります。

大切なのは、トラブルが発生する前に中立の専門家に相談してみることです。

事前の相談(知見相談)をした人の多くはトラブルを回避できている人が多いといわれています。

家づくりを始める前の構想段階から、信頼できるパートナーを見つけ、

経験不足、専門知識の不足をカバーしておくことは、

家づくり成功の重要な「鍵(かぎ)」となります。

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