気密と断熱の関係

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家のすき間を測る指標、C値とは?

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C値とは、住宅における相当隙間面積のことです。


建物全体にある隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った数値で、

建築した建物の気密性能を表します。

仮に延床面積40坪で、C値が2.0なら隙間面積は、はがき約1.8枚相当、C値が0.5なら隙間面積は、はがき約0.5枚相当となります。

このように、家にどれくらいのすき間があるのかを知る指標がC値です。


但し、C値の測定には難点があります。


それは、家の完成後又は施行中の現場で測定する為、

設計の段階など、事前に性能を提示することができないからです。

また、C値は国の指標として使われていません。

使われていた時期もあったのですが、「施工前に数値が確認できない」ことや「施工後の検査にコストがかかる」などの理由から途中で削除されてしまいました。


しかしながら、すき間の少なさを測るC値の指標は、省エネ性能を知る上でも大切です。

それだけではなく、すき間が少ないと湿気が入る可能性が少なくなり、

カビの発生や木が腐る原因を減らすことができます。


部屋の臭いもすき間が少ないと効率よく外に排出することができます。

また業者を決める際に、C値を重視する会社とそうでないところがあります。

C値を計測する業者の場合、技術力の裏づけにもなり、業者を決める指標にもなります。

よって、C値は大切な指標であることに変わりはありません。

熱がどれくらい逃げるかの指標、Q値とは?

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C値が気密性を測る指標であるのに対して、Q値は、住宅の断熱性能を表す指標となります。

 

すなわち、天井や外壁などから、どれくらいの熱が逃げていくのか?

熱が逃げやすい家なのか、逃げにくい家なのかを測る指標です。

 

l  建物の天井、外壁などの構造部分から熱がどれくらい逃げるのか(熱の損失)

l  窓などの開口部からの熱の損失

l  換気による熱の損失

を合算した熱の損失を延べ床面積で割ったのがQ値です。

 

数値が小さいほど省エネ性能が高くなります。

 

ただし、Q値は、条件によって数値に誤差が生じる可能性があるため、2013(平成25)年の建築物省エネ法の改正からは、断熱性能をより正確に判断できるUA値が、国の指標として使われるようになりました。

(現在Q値はC価同様、国の指標には使われていません)

建物の表面(屋根など)から逃げる熱の指標、UA値とは?

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住宅内部の熱は、屋根や外壁など建物の表面(外皮)をつたわり、住宅の外へと逃げていきます。

 

熱が逃げる家の表面とは?

l  屋根(天井)

l  外壁

l 

l  開口部(窓やドア等)

l  基礎等および土間床

などで、そこから逃げる熱量の全てを合計します。

 

外皮面積とは?

l  屋根、

l  外壁、

l  開口部、

l  基礎等および土間

l 

などで、全体の面積を合計して求めます。

 

UA値は、「建物の熱損失量の合計÷外皮面積」という計算式で求められます。

 

UA値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能の高い住宅になります。

このUA値は、国が採用している指標になっています。

 

尚、UA値の基準は地域によって異なります。

 

日本は外気温の地域差が大きいため、国は全国を8つの地域に分けて、それぞれのUA値の基準を定めています。

 

例えば、

地域区分

 

1

北海道

2

北海道

3

青森県、岩手県、秋田県

4

宮城県、山形県、福島県、栃木県、新潟県、長野県

56

茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、富山県、石川県、福井県、山梨県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県

7

宮崎県、鹿児島県

8

沖縄県

 

平成28年省エネ基準

地域区分

1

2

3

4

5

6

7

8

UA

0.46

0.46

0.56

0.75

0.87

0.87

0.87

-

この値以下のUA値とする事が求められていますが、決して高い断熱性ではないといわれています。

ZEHとは?

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ZEHは、Net(ネット) Zero(ゼロ) Energy(エネルギー) House(ハウス)の略語で、

 

生活で消費するエネルギーよりも生み出すエネルギーが上回る住宅のことです。

 

すなわち、

(家のエネルギー総使用量)-(断熱などの省エネ住宅+太陽光などによる創エネ)

=エネルギー収支0

が成り立つ必要があります。

 

そのため

l  太陽光発電による電力創出

l  省エネルギー設備の導入

l  外皮の高断熱利用などにより、

家の中で消費するエネルギーよりも生み出すエネルギーが上回る住宅がZEH住宅となります。

 

改正建築物省エネ法が、2022613日に可決したことで、省エネ基準の適合基準義務化も決定しました。

 

 2025年以降に建てられる建築物は、住宅も省エネ基準の適合基準を満たさなければいけません。

 

そのため、工務店側は、省エネ基準から外れた設計や建築を行ってしまうと、着工や引き渡しなども行えないことになります。

 

省エネ基準に沿った住宅は、

ZEH住宅

LCCM住宅

・認定長期優良住宅

・認定低炭素住宅

・性能向上認定住宅

・スマートハウス、などです。

 

ZEH住宅は省エネ基準に適合しています。

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