l  天然乾燥

天日で干し、自然の力を利用して乾燥させる方法です

Ÿ   天然乾燥は乾燥させる時間が長く、

Ÿ   平均して半年から一年くらいが目安となります。

Ÿ   太い木の場合、２～３年かかる場合もあります。

l  人工乾燥

専用の機械を使って強制的に乾燥させる方法です。

Ÿ   人工乾燥の場合、最短3日程度で乾燥させることができます。

Ÿ   長くても1ヶ月程度で、

Ÿ   天然乾燥のように半年～１年もかかることはありません。

Ÿ   現在流通している木材の多くは人工乾燥されたものです。

Ÿ   木の細胞を壊さず、大切な油分を保つことができ、

Ÿ   香りや美しさ、色艶、粘りを残すことができます。

写真出典　㈱小島工務店様

　 Ÿ   天然乾燥材は「内部割れ」が生じにくい

Ÿ   「内部割れ」が生じると、強度が落ちると言われています。

Ÿ   他方、天然乾燥の場合、外側に割れが生じることがありますが、

Ÿ   強度に問題はないとされています。

Ÿ   人工乾燥より、シロアリの害が少ないとも言われ、

Ÿ   湿気を吸い、放出する機能（湿度の調整機能）が高くなります。

Ÿ   木の精油成分が蒸発し、木の油分が抜けてしまい、

Ÿ   艶や香りの少ない木となります。

Ÿ   人工乾燥の場合、木の細胞を破壊し、

Ÿ   強度に関係する内部割れが生じることがあります。

Ÿ   調湿機能も、天然乾燥より落ちてしまいます。

Ÿ   尚、人工乾燥機には、徐々に水分を蒸発させる「低温除湿式」

Ÿ   温度を100～130℃まで上昇させ、木材の細胞を破裂させて水分を抜く「高温式」

Ÿ   電子レンジのように高周波で乾燥させる「高周波式」などがあります。